にごり酒とどぶろくとマッコリの違いってなに？

どぶろくという飲み物を見つけたのですが、中身はお酒でした。飲んでみると白い米の粒が残っていてどろどろとしています。甘酒と違い甘さはありません。ふと、どぶろくとにごり酒とはどのような関係なのか知りたくなり調べてみました。また、見た目は似ている韓国のマッコリとの違いについてもお知らせします。

どぶろくとは

お酒を造る過程で、米麹が発酵した醪（もろみ）をろ過しないでそのまま残した状態のものをどぶろくといい、米粒、麹、酵母がそのまま入っています。

にごり酒とは（広義のにごり酒と清酒のにごり酒）

にごり酒の定義は明確にはなさそうです。透明なお酒に対して濁っているお酒を広義のにごり酒とした場合は、どぶろくやマッコリもにごり酒に該当しますよね。

これに対して酒税法上の清酒の中でも白く濁っているお酒がありますが、こちらをいわゆるにごり酒としていることが多いようです。

清酒とは、酒税法により次の規定が定められています。

 清酒　次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。
• 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
• 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの（その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米（こうじ米を含む。）の重量の百分の五十を超えないものに限る。）
• 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの

引用元：酒税法第三条第7項

清酒のにごり酒は、醪を目の粗い袋などでろ過したもので、どぶろくのように米粒の形は残っていません。醪の成分が一部残っているので、白濁しているのです。こし方により白濁の程度が違うので、うっすら白濁したものから、まっ白に濁っているものまであります。

どぶろくはこしていないので清酒ではなく、その他の醸造酒となります。

マッコリとは

朝鮮半島で造られるお酒のことで、米と麦麹を発酵させて粗ごししたもので白濁しています。マッコリという言葉はマツが大雑把、コリはこすという意味で、朝鮮でつくられる大衆的な粗ごし酒のことです。

まとめ

どぶろく、にごり酒、マッコリの違いについてわかりましたか。
どぶろくは日本古来から米の収穫を神様に捧げる時に供えるお酒、マッコリは朝鮮半島で昔から造られた大衆のお酒という意味では共通点がありますね。

にごり酒は濁ったお酒という意味ではこれらすべて含まれます。清酒とされるにごり酒は醪をこして作られているので、マッコリの粗ごしと作り方では似ているところがあります。

いずれも栄養のある醪（もろみ）が含まれているので、コクがあり、お腹にも溜まる感じがしますよね。それぞれ個性のある味のお酒なので、自分の好みに合ったにごり酒を探してみてはいかがでしょうか。