富士登山競走は7月に行われる日本で最も過酷なレースともいわれている山岳レースです。そんなレースの特徴と攻略法についてお知らせしましょう。
目次
富士登山競走とは
毎年7月第4金曜日に行われる富士吉田市役所をスタートして吉田口登山道をひたすら登り、山頂ゴールを目指すレースです。
→富士登山競走の魅力とは?エントリーから大会の様子について
山頂コースと五合目コースがあり、山頂コースの制限時間は4時間30分、五合目コースの制限時間は3時間30分です。
山頂コースにエントリーするには、五合目コースのタイムが、今年から2時間20分になりました。昔は2時間30分でしたが、年々ランナーの層が厚くなり、山頂ゴールできる実績から繰り上げしたようです。
まずは五合目コース
このレースにエントリーするには、はじめに五合目コースに参加する必要があります。そして2時間20分以内にゴールしなければ、翌年の山頂コースにはエントリーできないのです。
まずは、五合目コースを時間内に走り切れるようになることが必要ですね。
富士吉田市役所をスタートして、吉田口登山道を上り、佐藤小屋のある五合目ゴールを目指します。距離は15キロ、高低差は1480メートルあります。
山頂コース
山頂コースは、吉田口の富士山頂がゴールです。距離は21キロとハーフマラソンと同じくらいなのですが、高低差が3000メートルあります。
スタートからゴールまでは、わずかな平地以外は全て上りです。この厳しい条件で4時間半以内にゴールしなければ完走となりません。
五合目と八合目の関門をクリアしても、山頂ゴールの関門もあるため、山頂に着いても完走できない人が必ずいるのです。
山頂コースの参加者の50パーセントしかゴールできないという厳しい現実が待っています。
私は何度もチャレンジしましたが、八合目の関門をクリアすることができませんでした。この経験から皆さんへお伝えすることは少ないのですが、大事なポイントは押さえておくことが必要です。以下に攻略法をお伝えします。
攻略法
・スタート直後から飛ばしすぎない。最初から力を入れると後半の粘りにつながりません。
・呼吸は最初から深く吐くことを意識します。ほとんど上りのため普段より多くの酸素を体内に送る必要があります。
・一定のピッチを保ち、リズムよく淡々と走ります。
・腕は低い位置でロープを引き寄せるイメージで後ろへしっかり引きます。
・段差のあるところは、体を前傾させて膝の近くの足を手で押さえつけて登ります。脚の力を腕でカバーします。
・砂地や砂利で路面が柔らかいところは、足あとのある踏み固められた部分に着地して前に進みます。足を滑らすと、攣る原因になってしまいます。
まとめ
過酷な富士登山競走は、それだけに魅力のある大会です。毎年多くのランナーが挑戦していますが、山頂ゴールをした時の達成感は言葉に表せないものがあるようです。
富士登山競走に一度はチャレンジしたいと思っている人の参考になれば幸いです。ゴールまで登りしかない過酷なレース、富士登山競走に参加して、これからのランニングライフを続けるひとつの糧にしていきましょう。
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