血液をサラサラにするケセルチンという成分があります。動脈硬化や高脂血症に良いとされていますが、このケセルチンとはどのようなものなのでしょうか。
目次
ケセルチンとは
野菜や果物に含まれているポリフェノールの一種で、ビタミンと似た働きがある黄色の色素成分です。
またポリフエノールは90%を占めるフラボノイド系と残り10%のフェノール系に分けられますが、ケセルチンはフラボノイドの一種でもあります。
フラボノイドは植物や果物が紫外線などから身を守るために作られる成分なので、熟したもの、熱したもの、キズをつけたものなどに多く含まれています。
ケセルチンだけでは体に吸収されにくいのですが、糖と結びつくことでケセルチン配糖体となり、吸収されやすくなります。野菜や果物にあるケセルチンはケセルチン配糖体として存在していることが多いようです。
ケセルチンの効果
ケセルチンは以下の効果が期待できます。
• 血液をサラサラする
• 高脂血症予防
• 動脈硬化の予防
• 心筋梗塞の予防
• 高血圧の予防
• 血糖値の正常化
• コレステロールの吸収抑制
• 脂肪の燃焼、吸収抑制
(代謝の活性化)
• ビタミンCの吸収促進
• 腸内環境の改善
• アレルギーの緩和
• ボケ防止
• がんの予防
• ダイエット
• 筋肉の減少抑制
強い抗酸化作用は体を老化やサビから守ります。ドロドロの血液をサラサラにし、血管の柔軟性を保ち、すみずみの毛細血管まで血液を運んでくれます。
体の中の活性酸素を取り除き、血液の流れを良くするので、結果として動脈硬化など血管系の病気の予防につながります。
肝臓、腎臓などの異物の除去や濾過などの機能を高めたり、腸内の脂肪を吸収して体外に排出を促進するなど、代謝機能を高める働きがあります。
体内に不要なものが溜まっているとさまざまな病気につながりますが、代謝を良くしているとアレルギーが治ったり、ガンの予防、ボケの抑制にもつながります。
炎症予防効果や筋肉の低下抑制もあるので、関節痛や骨粗しょう症などの防止になります。また、皮膚のはりも良くなり、ダイエット効果も期待できるので、女性にも注目されるのではないでしょうか。
ケセルチンが含まれる食べ物
玉ねぎ、アスパラガス、、モロヘイヤ、パセリ、絹さや、ブロッコリーなどの野菜
りんご、ぶどう、クランベリーなどの果物
野菜や果物の外皮に多く含まれています。特にタマネギの皮には、タマネギの中身と比べて20倍から100倍はあるとされています。
タマネギの皮を摂るには
タマネギの皮を洗って水の状態から沸騰させて3分くらい煮込みます。茶色く色が出れば出来上がりです。そのまま飲んでも良いし、料理に使っても良いでしょう。
タマネギの皮は乾燥させておけば保存できます。手間がかかりますが健康のために試してみてはいかがでしょうか。
サプリメントも有効です。タマネギの皮の粉末のサプリメントもあるようなので、お金はかかりますが検討の余地ありです。
まとめ
生活習慣病や成人病の予防をはじめ、ケセルチンはさまざまな健康に良い役目を果たすことがわかりました。
これからは積極的に野菜や果物を食べるようにしてポリフエノール、フラボノイドの一種であるケセルチンを体内に取り入れていきましょう。
ケセルチンは老化の原因となる酸化を防止する抗酸化作用を持っていますので、動脈硬化を防止するだけでなく、若返り、ダイエット、膝痛の予防など身体の健康全般につながるありがたい存在です。
このケセルチンは1回きりでは効果がでないので食事で継続して摂ることが必要です。常に気にするのも大変なので、やはり野菜と果物は積極的に食べるよう心掛けることが良い結果につながるのではないでしょうか。
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