だるまといえば雪だるま、だるま落とし、だるまさんがころんだなど生活になじみの深いものになっていますが、だるまって一体なんなのでしょうか。
だるまは年末年始によく神社などで売られていますよね。片方ずつ黒目を入れるのは知っているのですが、どちらの目を先に入れるのがよいのでしょうか。気になったので調べてわかったことをお伝えします。
目次
だるまの由来
まず「だるま」の由来ですが、インドから中国に渡り仏教の禅僧開祖といわれている達磨大師(だるまたいし)という人がモデルになっているようです。達磨大師は9年間もの長い間、座禅を組んで修行を行ったと伝えられています。
だるまに手足がないのは達磨大使が寒い冬に布団をかぶって座禅を組んでいたとか、長い修行の間に手足が腐ってなくなってしまったとか、座禅を組むと手足は法衣で隠れて見えないので丸くなったなどという諸説があります。
私は寒い時に布団をかぶって座禅を組んでいたのではないかと想像しているのですが本当のところは誰もわかりません。達磨大師は5〜6世紀のころの話なので実在した人物なのか伝説の人物なのかすらはっきりとはわからないのです。
だるまについて
だるまは達磨大使の座禅をモデルにした置物または玩具として宗派に関わらず縁起物として親しまれてきました。
だるまは作られている地域によって形や色彩、材料などが異なっているので、全国にはたくさんの種類のだるまがあります。
だるまは受験、商売繁盛、選挙などの願掛けなど、子供から老人まで勝負事に関しての縁起物として人気があります。
赤は病気や災害を防ぐ魔除けの色なので、赤いだるまは魔除けや縁起によいものとして重宝されています。
最近は結婚式でもだるまに目を入れて祝福の言葉を寄せ書き風に書いてもらったりする演出やセレモニーをすることもあります。
ダルマの目入れはどちらから
だるまの目入れはどちらから入れればよいのでしょうか。
一般的には願い事をする時に左目(向かって右目)を先に入れ、願いが叶ったら右目(向かって左目)を入れます。
選挙で必勝を願う場合はなぜか逆が多いようです。立候補したら右目を先に入れて、当選したら左目を入れています。
目入れの時期については願い事をする時なので決まりはありません。うちの会社の場合は年始に左目を入れて1年の無事を祈願し、年末に1年見守ってくれたことに感謝して右目を入れています。
だるまの置き方
東から生まれて西でなくなるという陰陽五行説に従い、だるまを置く向きについては南を向くようにするのが良いそうです。そうすれば東から登って西へ沈む法則に従い左目から右目に目を入れることになります。でも縁起物ですから特にこだわらなくてもかまいません。
だるまのご利益は1年です。両目を入れたものはもちろんですが、片方の目だけ入れて願いが叶わなかったものも一年経てば感謝を込めて神社やお寺でお炊き上げ供養してもらうと良いでしょう。
まとめ
だるまについての由来や役目、目入れの方法など少しは理解できたでしょうか。それぞれの地域やお寺により目入れの仕方など違いますのでその土地の伝統に従いましょう。
だるまを手に入れた時は、達磨大使を思いながら目入れをすると少しは願いが叶いやすくなるかもしれませんね。
コメント