お風呂に入ることは日本人にとっては昔から習慣になっているので、なんの気もかけずに入っていました。最近までは汗など汚れた身体をキレイにするために入っていると思っていましたが、実はもっと大切な役目があったのです。入浴の効果を改めて見直してみましょう。
目次
温熱効果
老廃物の排出
体が温まることで血流が良くなり、汗をかいたりします。血流が良くなると内臓などの代謝能力が高まり体内の老廃物が排出されやすくなります。
代謝アップ
体温が上がると脂肪燃焼の効率が上がり、免疫力もアップします。体温が低い人はエネルギー代謝が悪いのでお風呂に入ることを習慣にすると体温が上昇して体調も良くなってきます。
血圧低下
体が温まると血行が良くなり血管が拡張されるので血圧が下がります。ただし熱いお湯に浸かると一時的に血圧が上がることがあります。
発汗、美肌
体温が上がると汗をかくので体内の水分が排出されます。この時、毛穴が広がり塩分や不要な老廃物も排出されるので美肌効果にもつながります。
リラックス効果
ぬるめのお湯にゆっくり浸かっていると心が落ち着いてきます。これは副交感神経が優位に働くため、心身ともにリラックスしてきます。
覚醒
熱いお湯に入ると逆に交感神経が優位に働き、体は緊張した状態になります。目を覚ましたい時は熱めのお湯に入るとよいですね。
このようにお風呂に入ると体があったまり、リラックスして疲れをとったり、眼を覚ましたりすることができます。
安眠
温まった体の温度が下がる時に眠気が襲ってくるので、質の良い睡眠、深い眠りにつくことができます。
• 老廃物の排出
• 疲労回復
• 代謝アップ
• 血圧低下
• 発汗
• 美肌
• リラックス
• 覚醒
• 安眠
入浴は実にさまざまな効果があることがわかりますね。
温冷浴で健康に!
温かいお湯につかったあとに冷たいシャワーをかけるなど、温水と冷水浴を繰り返す温冷浴は、代謝や血流をさらに良くし、疲労や筋肉痛の回復、冷え性の改善、美肌効果を促します。
ただし刺激が強く、心臓に負担がかかったりするので、冷たい水ではなく、ぬるま湯にするなど工夫してみてください。
自宅のお風呂で簡単にできる温冷浴を積極的に取り入れて健康なカラダを作りましょう。
私のお勧め温冷浴
私は日帰り温泉に行った時はサウナに入り十分な汗をかいた後水風呂に入ります。水風呂から出てから外のイスなどに座ってゆっくり深呼吸をするのですが、とてもリラックスできます。深い呼吸により、頭の中のモヤモヤが一気に浄化していくのがわかるようです。これを2,3回繰り返すことが私のお勧めする温冷浴です。機会があればぜひ試してみてください。
入浴する際の注意点
入浴中、入浴後に倒れる人は都内で年間1400人もいることが統計からわかります。特に高齢の人や血圧の高い人は気温の変化に注意してください。心筋梗塞、脳梗塞など急死に至る事故も多いのが現状です。温かいお風呂と寒い脱衣所の急激な温度差が心臓発作の原因となります。脱衣所に暖房を入れるなど温度の変化を少なくすると良いでしょう。
歳をとると体温が下がり体内の脂肪燃焼を促進する機能が衰えてきますので、体温を上げる入浴を上手く利用したいところですね。
効果的な入り方で健康な体を
ぬるめのお湯に時間をかけて入ると体の芯まで温まることができます。最低10分くらいはお湯に浸かれるような温度なら体が温まります。寝る1〜2時間前に入り、体温が下がる時に睡眠に入るとぐっすりと眠ることができます。
まとめ
入浴は1日の疲れを取るのに効果的な方法です。体を温めることで代謝能力が上がり、疲労回復、リラックス効果などさまざまな良い効果をもたらします。疲れた時やぐっすり眠りたい時、そして肌のためにも入浴をうまく生活の中に取り入れて、健康な身体を維持していきましょう。
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